整形外科と災害外科
Online ISSN : 1349-4333
Print ISSN : 0037-1033
ISSN-L : 0037-1033
総腓骨神経刺激症状を呈した膝窩嚢腫の一例
田原 隼中村 英一鬼木 泰成岡元 信和田中 あづさ廣瀬 隼武藤 和彦水田 博志
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 57 巻 4 号 p. 619-622

詳細
抄録

【目的】膝窩嚢腫は外来診療においてよく遭遇する疾患であるが,神経刺激症状を伴うものはまれである.我々は総腓骨神経刺激症状を伴った膝窩嚢腫の一例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.【症例】45歳女性,約2ヶ月前より左膝後外側に腫瘤を触知し,伸展位で明らかな神経脱落症状はみられなかったが,最大屈曲時に下腿外側のしびれが増強した.左膝のレントゲンは明らかな異常は認められなかった.MRIで膝窩部に5×3×3cmの腫瘤性病変を認め,腫瘤は膝窩筋腱と腓腹筋外側頭との間から,外側側副靱帯まで連続して認められ,総腓骨神経は腫瘤に前後を挟まれるように存在していた.関節造影検査にて関節腔との交通は認められなかったため,直視下嚢腫摘出手術を施行し,病理所見より膝窩嚢腫と診断した.術後6ヶ月の時点で再発は認めず,復職している.

著者関連情報
© 2008 西日本整形・災害外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top