整形外科と災害外科
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大腿骨転子部骨折の歩行機能の検討
藤瀬 一臣吉川 尚秀嘉本 光人尾崎 まり南崎 剛
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2009 年 58 巻 3 号 p. 428-431

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抄録

当院における大腿骨転子部骨折症例について術前後の歩行機能評価を行い,検討した.対象は平成18年1月から平成20年3月までに当院にて手術を行った全116例(男性17例,女性99例).使用インプラントはGamma3(96例),PFNA(20例)であった.これらの症例に対してJensen分類を用いて2群間に分類し,歩行機能評価を行った.116例中90例(77.6%)は術前とほぼ同等の歩行能力を再獲得出来たが,116例中26例(22.4%)では歩行能力の低下を認めた.骨折型は歩行能力の予後には関与しなかった.認知症合併により有意に歩行機能の低下を認めた.今回26例中11例(42.3%)は認知症が存在し,歩行能力の低下の大きな要因であった.認知症の発症,進行を防ぐことが重要であると思われた.

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© 2009 西日本整形・災害外科学会
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