整形外科と災害外科
Online ISSN : 1349-4333
Print ISSN : 0037-1033
ISSN-L : 0037-1033
Jones骨折の13例
金崎 彰三生田 拓也坂口 満友田 邦彦久賀 太矢渡 健一清田 光一
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 58 巻 4 号 p. 650-653

詳細
抄録

1999年から2008年の間に治療を行ったJones骨折13例について検討した.男性10例,女性3例で,受診時平均年齢は18.3歳(16-22)であった.全例スポーツ中の受傷であり,バスケットボールが7例,ハンドボール2例,ラグビー2例,サッカー1例,バドミントン1例であった.4例は前医で加療後に当院を受診し(発症後3―12週),9例は発症後1週以内に当院を受診した.初期の2例(1例は新鮮外傷,1例は前医で加療後の受診)では保存療法を行い,一旦症状は軽快したが2例とも遷延治癒となったため骨接合術を行った.その後の症例では4週以内にplateを用いた骨接合術を施行した.当科で保存療法を行った2例,前医で保存療法をされていた3例を含め,全例で骨癒合が得られ(術後平均8.9週),スポーツ復帰は術後平均7.9週と良好な成績が得られた.特にスポーツ選手では早期に観血的治療が有効であると考えられた.

著者関連情報
© 2009 西日本整形・災害外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top