整形外科と災害外科
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40歳未満の若年患者に対する人工股関節全置換術
本家 秀文馬渡 正明河野 俊介重松 正森園畑 素樹佛淵 孝夫
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2010 年 59 巻 1 号 p. 126-130

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抄録

【はじめに】若年者にTHAを行う際はそれ以外に方法がないかを十分に検討すべきだが,THA以外の方法でQOLを改善することが難しい症例も多い.当院での40歳未満のTHA症例について原因と術後成績を調査した.【対象と方法】対象は1998年9月から2008年11月に40歳未満で初回THAを行った50例64股である.男性29例36股,女性21例28股で,手術時平均年齢は33.6歳,平均経過観察期間は35か月であった.これらを臨床的,X線学的に評価し検討した.【結果】原因疾患の内訳はOAが25股,IONが19股,骨切り術後が18股,RAが2股であった.JOAスコアは術前44.5点,術後は88.6点であった.術後脱臼を5股,遅発性深部感染を1股に認めたがlooseningを呈する症例はなかった.【考察】若年者に対するTHAでは再置換などの問題を避けることはできないが,短期成績は概ね良好で,選択肢の1つとして考慮すべき方法である.

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© 2010 西日本整形・災害外科学会
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