整形外科と災害外科
Online ISSN : 1349-4333
Print ISSN : 0037-1033
ISSN-L : 0037-1033
高齢者橈骨遠位端骨折に対する掌側プレート(Acu-Loc)による治療経験
瀬尾 健一泊 真二伊藤 康正菊池 克彦高比良 知也宮岡 健今村 純忠松本 光司
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 59 巻 1 号 p. 93-96

詳細
抄録

【目的】Acu-Loc Distal Radius Plate Systemを用いて手術を行った60歳以上の高齢者橈骨遠位端骨折の治療成績について検討を行った.【対象・方法】対象は13例13手,男性2例,女性11例.手術時年齢は平均70.5歳,経過観察期間は平均5.8ヶ月,骨折型はAO分類A2:2手,A3:6手,B3:1手,C2:2手,C3:2手であった.これらの症例に対してX線評価および臨床評価を行った.【結果】X線評価では,矯正損失は平均で,radial inclination 0.8°,volar tilt 0.4°,ulnar variance 0.4mmと良好に整復位が維持されていた.臨床成績においてもCooneyの評価基準で,Excellent 7例,Goodが5例,Fairが1例と概ね良好な結果が得られた.

著者関連情報
© 2010 西日本整形・災害外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top