整形外科と災害外科
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当科における大腿骨頸部骨折に対する人工骨頭挿入術標準化への取り組み
重松 正森田中 博史角田 憲治石井 英樹浅見 昭彦
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2010 年 59 巻 3 号 p. 424-425

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抄録

当科では手術の安全性・確実性の確保と効率化を目的に,2009年4月より手術の標準化へ取り組んできた.今回,大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭挿入術を例に我々の取り組みとその成果を報告する.取り組みとしてはこれまで術者の好みに任せていた使用機種を可能な限り統一し手術手技を標準化した.標準化取り組み前に行われた人工骨頭挿入術17例と取り組み後の13例の成績を調査した.手術時間,手術室滞在時間は短縮し術中出血も減少した.取り組み後,合併症は認めなかった.手術の標準化は決して容易ではないが取り組む価値があると思われた.

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© 2010 西日本整形・災害外科学会
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