整形外科と災害外科
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頚胸椎移行部の強大後縦靭帯骨化症でK-ライン(-)の症例に対する除圧・矯正固定の治療経験
密川 守吉田 龍弘脇岡 徹山田 圭佐藤 公昭永田 見生
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2010 年 59 巻 4 号 p. 721-726

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抄録

頚胸椎移行部に巨大なOPLLがあり,Kラインが(-)である症例に対して,後方からの除圧・矯正固定術を施行し,良好な結果を得た.症例は50歳,男性.統合失調症の既往あり.OPLLに対して近医で経過観察中,2ケ月前に自転車で転倒,その直後より両下肢不全麻痺出現.頚胸移行部の前方からの手術を薦められたが,手術合併症が心配で拒否,当科に紹介受診された.初診時,両下肢不全麻痺でベッド上安静,立位不可,自力排尿不可でバルーン長期挿入中.画像所見で,C2-Th1に連続型のOPLL認め,頚椎の矢状断アライメントは後彎,C5-6高位で脊柱管占拠率は約70%,Kラインはかなりの(-)であった.手術は後方からアプローチし,椎弓形成術後に外側塊スクリューとネスプロンテープでやや後彎を矯正するように固定した.術後早期から神経症状が著明に改善し,術後1年でまったく支障なく日常生活をすごしている.

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© 2010 西日本整形・災害外科学会
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