整形外科と災害外科
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Crowned dens syndromeの小経験
谷島 伸二矢倉 知加子林原 雅子谷田 玲近藤 康光
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2010 年 59 巻 4 号 p. 769-772

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抄録

【はじめに】Crowned dens syndromeは1985年にBouvetらが初めて報告した疾患で頚部痛と歯突起周囲の石灰化をきたす.今回,われわれはcrowned dens syndromeの4例を経験したので,報告する.【症例】男性2例,女性2例,平均年齢は80歳であった.全例,急激に発症した頚部痛と発熱を訴えていた.頚椎の回旋が著しく制限されており,炎症反応は高値であった.頚椎の単純X線像では明らかな所見は認められなかったが,CTにて歯突起後方に石灰化を認めた.Crowned dens syndromeとし,NSAIDsと頚椎カラー固定を行い,全例1週間程度で疼痛は消失し,炎症反応も陰性化している.【結語】高齢者において,急性の強い頚部痛,回旋制限を中心とした可動域制限,発熱および炎症反応の上昇を認めた場合はCrowned dens syndromeを生じている可能性が高いと考えられる.

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© 2010 西日本整形・災害外科学会
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