整形外科と災害外科
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特異なMRI所見を呈した炎症型脂肪肉腫の1例
杉山 健太郎熊谷 謙治富田 雅人野崎 義宏坂上 秀和上谷 雅孝安倍 邦子林 徳眞吉進藤 裕幸
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キーワード: 炎症型脂肪肉腫, MRI所見
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2010 年 59 巻 4 号 p. 826-829

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抄録

【はじめに】高分化型脂肪肉腫瘍の1亜型である炎症型脂肪肉腫は主に後腹膜に発生するとされている.今回大腿部に発生し,特異なMRI所見を呈した症例を経験したので報告する.【症例】75歳女性.右大腿腫瘤を自覚し来院.当科初診時,右大腿内側に約15×10cm大の弾性硬の腫瘤を触れた.局所の発赤・熱感及び圧痛はみとめなかった.MRIでは右大内転筋内に比較的境界明瞭,辺縁整な腫瘤をみとめた.腫瘤はT1WI,T2WIともに高信号を呈し,脂肪抑制にて信号の抑制をみとめ,内部はT1WI等信号,T2WI等~高信号の非脂肪性結節性病変が多発していた.切除術を行い病理の結果,高分化脂肪肉腫・炎症型亜型と診断した.術後局所制圧のため放射線照射(50Gy/25fr)を行った.術後7カ月経過した現在,局所再発,転移みとめず経過良好である.

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© 2010 西日本整形・災害外科学会
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