整形外科と災害外科
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橈骨頭周囲の骨化をきたした小児亜急性期Monteggia骨折の1例
江良 允古川 敬三梶山 史郎崎村 俊之進藤 裕幸
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2011 年 60 巻 4 号 p. 630-633

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抄録

【はじめに】橈骨頭周囲の骨化をきたした小児亜急性期Monteggia骨折の1例を経験したので報告する.【症例】7歳,女児.左手をついて転倒し受傷.近医受診するも橈骨頭脱臼に気づかれず,シーネ固定のみ受けた.受傷後25日目に左橈骨頭脱臼および橈骨頭周囲の骨化像を指摘され当科外来初診.左肘の著明な可動域制限および単純X線で左尺骨の塑性変形を認め,小児Monteggia骨折と診断した.受傷後33日目に手術施行.橈骨頭脱臼の整復は尺骨の可及的徒手矯正のみでは困難で,観血的な骨化巣の全切除を要した.術後5日目に橈骨頭の再脱臼を認めたため,同日再手術施行.尺骨骨切りや輪状靱帯再建には家族の同意が得られず,近位橈尺関節の経皮ピンニングを行った.再手術後の経過は良好で術後1カ月で抜線し可動域訓練を行った.最終観察時,軽度の回内制限が残存するが,ADL障害はなく,再脱臼,骨化は認めなかった.

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© 2011 西日本整形・災害外科学会
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