整形外科と災害外科
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骨移植による関節形成を行った全人工関節置換術後関節窩コンポーネントゆるみの1例
里村 健志伊崎 輝昌柴田 陽三藤沢 基之篠田 毅内藤 正俊
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2011 年 60 巻 4 号 p. 649-653

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抄録

全人工肩関節置換術後の関節窩コンポーネントゆるみに対して,骨移植による関節形成施行した1例を経験したので報告する.症例は50歳男性,アルカプトン尿症に伴う変形性肩関節症に対して,2002年5月に左全人工肩関節置換術施行.術後8年で疼痛・関節可動域低下が生じ,X-pで関節窩骨融解が進行したため再手術となった.関節窩コンポーネント抜去後,腸骨より採取した海綿骨で骨欠損部を充填,さらにtricortical boneで関節窩を形成した.術後3ケ月で自発痛は消失し,自動挙上100度まで可能となった.一期的なコンポーネント再置換が困難な場合,腸骨tricortical boneによる関節形成は有用な術式と考えられた.

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© 2011 西日本整形・災害外科学会
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