整形外科と災害外科
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傍骨性軟骨異形増生(bizzare parosteal osteochondromatus proliferation: BPOP)の1例
今村 純忠坂本 昭夫松本 嘉寛播广谷 勝三松田 秀一高橋 祐介小田 義直岩本 幸英
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2011 年 60 巻 4 号 p. 697-700

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抄録

傍骨性軟骨異形増生bizzare parosteal osteochondromatus proliferation(BPOP)は手足の短管骨に好発し骨表面より,突出性に増殖する病変である.組織学的に骨,軟骨,線維組織にて構成される.骨髄との連続性は,通常みられない.近年,t(1;17)(q32;q21)などの染色体異常が,BPOPにて報告されている.我々は,BPOP症例を経験した.CT,MRIにて,病変は,正常骨髄との連続性を認めた.この骨髄との連続性は,BPOPの発生部位と機序の解明のため,他のBPOP症例において,一般的な所見かどうか,解析を要する.

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© 2011 西日本整形・災害外科学会
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