整形外科と災害外科
Online ISSN : 1349-4333
Print ISSN : 0037-1033
大腿骨近位部骨折例における受傷前ADLと認知症の検討
喜友名 翼大湾 一郎石原 昌人高江洲 美香翁長 正道当真 孝比嘉 勝一郎照屋 善光宮田 佳英浦崎 康達伊佐 智博呉屋 五十八親川 知稲田 望島袋 孝尚伊志嶺 博浦崎 賢演仲間 靖渡辺 美和砂辺 完和米須 寛朗長嶺 順信吉川 朝昭久保田 徹也金城 忠克奧間 英一郎上原 史成新垣 晴美玉那覇 裕子金谷 文則
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60 巻 (2011) 4 号 p. 789-792

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抄録

大腿骨近位部骨折受傷患者の特徴を明らかにするために,受傷前の日常生活動作(以下ADL)のレベルと認知症の有無について調査を行った.対象は2009年9月から2010年1月までの期間に,沖縄県内の21施設で大腿骨近位部骨折の診断で入院加療を行った310人で,受傷前ADLをBarthel indexで,認知症の有無と程度を改訂版長谷川式認知症スケール(以下HDS-R)で評価した.受傷前ADLはBarthel indexで満点が31%,ある程度の自立が期待できる60点以上が64%で,年齢とBarthel indexには相関係数-0.369の負の相関が認められた.HDS-Rで14点以下を認知症有りと判断すると,52%に認知症が認められ,4点以下の高度認知症は27%であった.HDS-Rと年齢には相関係数-0.493の負の相関が認められた.Barthel indexとHDS-Rには相関係数0.681の正の相関関係が認められた.認知症の程度が高度になるにつれBarthel indexの点数が60点未満の者を多く含むようになり,逆に認知症を認めない者ではその多くがBarthel indexの点数は60点以上であった.

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© 2011 西日本整形・災害外科学会
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