整形外科と災害外科
Online ISSN : 1349-4333
Print ISSN : 0037-1033
ISSN-L : 0037-1033
関節リウマチ患者人工膝関節置換術における周術期の生物学的製剤の影響
野口 智恵子米倉 暁彦宮本 力木寺 健一上戸 康平進藤 裕幸
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 61 巻 2 号 p. 201-203

詳細
抄録

関節リウマチ(以下RA)において生物学的製剤投与中の人工関節置換術の安全性は確立していない.当院で2007年1月~2010年12月までの3年間にRAに対して人工膝関節置換術(以下TKA)を行った38例50膝の中,生物学的製剤使用中の10例13膝を対象とした.平均年齢60.5歳(41~77歳),男性2例,女性8例,平均RA罹患期間は11.4年(6~33年)であった.生物学的製剤はInfliximab使用例が4膝,Etanercept使用例が6膝,Adalimumab使用例が2膝,Golimumab使用例が1膝であった.休薬期間は日本リウマチ学会ガイドラインに準じた.生物学的製剤使用症例における周術期合併症,術後成績について若干の文献的考察を含め検討した.

著者関連情報
© 2012 西日本整形・災害外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top