整形外科と災害外科
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鏡視下腱板修復術におけるTransosseous Equivalent Anchor(Versalok®)の短期臨床成績
轟木 崇也柴田 陽三篠田 毅瀬尾 哉今村 尚裕ファン ジョージ城島 宏秋吉 祐一郎
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2012 年 61 巻 3 号 p. 377-380

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抄録

Versalok®を用いて鏡視下腱板修復術(ARCR)を施行した短期臨床成績を報告する.【対象ならびに方法】術後半年以上観察可能であった21肩を対象とした.術前,最終経過観察時の可動域,JOA score,合併症について検討した.統計学的検定にはt-検定を用い,p値0.05未満を有意差ありとした.【結果】拳上角度は術前平均118.3±39.9°,術後平均139.5±23.2°(p=0.01),外旋はそれぞれ47.9±14.6°と51.4±8.2°(NS),内旋はそれぞれTh11.9±3.6とTh11.7±2.4(NS)であった.JOA scoreは術前65.6±10.4点から90.2±8.0点へ有意に改善した(p<0.0001).術中1例でVersalok®が脱転した.術後の脱転例は認めなかった.【結語】Versalok®アンカーを使用したARCRの短期成績は良好であった.

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© 2012 西日本整形・災害外科学会
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