整形外科と災害外科
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化膿性脊椎炎に対する経皮的病巣掻爬ドレナージの経験
佐田 潔朝長 匡飯岡 隆諸岡 聡
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2012 年 61 巻 4 号 p. 674-678

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抄録

【目的】化膿性脊椎炎は保存療法に抵抗性の症例も少なくない.このような症例に対し当院では経皮的病巣掻爬ドレナージを行ってきたので報告する.【対象】2002年6月から2010年6月まで化膿性脊椎炎のため入院加療を行った17例中経皮的病巣掻爬ドレナージを行った10例とした.男性5名,女性5名,平均年齢は72.2歳であった.【手術法】患者を側臥位とし局所麻酔下に小皮切を加え後側方より進入し,経皮的髄核摘出器具を用いて椎間腔内の組織を掻爬し生食洗浄後ドレーンと持続洗浄用または抗菌薬局所投与用の硬膜外チューブを挿入した.【結果】平均入院期間60.9日,すべての症例で腰痛等の症状は軽快し炎症反応の陰性化を認め,良好な治療成績を得た.【考察】病巣掻爬ドレナージは低侵襲で,起炎菌の同定が可能となり,除圧による疼痛軽減など,化膿性脊椎炎に対して有効な治療法であると考えられた.

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© 2012 西日本整形・災害外科学会
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