整形外科と災害外科
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下肢新鮮骨折に対するHoffmann external fixation systemの治療経験
井上 三四郎宮崎 幸政高野 祐護菊池 直士横田 和也宇都宮 健後迫 宏紀阿久根 広宣
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キーワード: 下肢, 骨折, 創外固定
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2013 年 62 巻 2 号 p. 309-311

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抄録

下肢新鮮骨折に対して,Hoffmann external fixation system(Stryker社)を使用した11人12骨折を検討した.男性7人女性4人,20~60歳であった.受傷部位は,脛骨8骨折(近位部関節内骨折3骨折,遠位部関節内骨折3骨折,遠位部関節外骨折2骨折),大腿骨4骨折(遠位部関節内骨折3骨折,骨幹部骨折1骨折)であった.開放骨折は6骨折あり,下腿コンパートメント症候群を3骨折に合併していた.重度外傷を4人に認めた.創外固定装着期間は,6~56日であった.コンバージョンしたものは9骨折(リング型創外固定器5骨折,プレート固定3骨折,Ender釘1骨折)であった.残りの3骨折の内訳は,大腿切断,ピンニング+シーネ固定,シーネ固定が各々1骨折ずつであった.コンバージョンがスムーズに行えなかった症例は,基礎疾患を有する重度外傷例であった.

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© 2013 西日本整形・災害外科学会
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