整形外科と災害外科
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下垂足を呈した腰椎疾患に対する手術成績の検討
齊田 義和藤原 将巳宮岡 健桑島 海人秋山 徹
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2013 年 62 巻 4 号 p. 732-734

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抄録

【目的】下垂足を呈した腰椎疾患に対する手術施行例の術後成績について検討した.【対象・方法】対象は平成20年4月~平成24年5月で腰椎疾患にて下垂足(前脛骨筋の筋力がMMTにて3以下)を呈し手術的加療を行い,術後3ケ月以上経過観察できた12例.腰椎椎間板ヘルニア(LDH)9例,腰部脊柱管狭窄症(LCS)3例であった.男性8例,女性4例,手術時平均年齢は47.7歳(LDH 44歳,LCS 58.7歳).原疾患,手術までの期間,年齢,術式等に対して検討を行った.【結果】LDHがLCSに対して有意に改善していた.LDHでは手術時期にかかわらず改善傾向は良く,手術までの期間による差は認めなかった.上位のLDH(L2/3)では改善が認められなかった.

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© 2013 西日本整形・災害外科学会
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