整形外科と災害外科
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アスリートの外側半月板中節横断裂に対する縫合術の治療経験
布施 好史吉岡 徹沖本 信和今村 世津寺山 弘志坂 信一村田 秀則
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2014 年 63 巻 2 号 p. 263-266

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抄録

【はじめに】外側半月板中節横断裂は縫合困難で難治性とされ,一般的に縫合術の適応はないとされる.しかしアスリートに対する切除術は選手生命に影響を及ぼす可能性がある.今回,アスリートの外側半月板中節横断裂に対して縫合術を行った症例を経験したので報告する.【症例】症例1.16歳男性.野球中に受傷.MRIで外側半月板中節に横断裂を認め,受傷から5週後に手術.症例2.17歳男性.ハンドボール中に受傷.MRIで同断裂を認め,受傷から約4週後に手術.両症例とも断裂部両側に outside inにてvertical suture,その後 vertical sutureを跨いでhorizontal sutureを加えた.術後約3ケ月で second lookにて部分的な修復を確認後,ジョギングから運動を許可した.【考察】縫合困難とされていた外側半月板中節横断裂に縫合術を施行した2例を経験した.今後長期成績を検討する必要があるが,アスリートに対しては可能な限り縫合術を試みることが望ましいと考える.

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© 2014 西日本整形・災害外科学会
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