整形外科と災害外科
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骨欠損を伴う膝の高度変形や破壊に対し,骨補填材料を併用して人工膝関節置換術を行った症例の検討
居石 卓也田代 泰隆岡崎 賢崎村 陸水内 秀城濱井 敏岩本 幸英
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2014 年 63 巻 2 号 p. 336-339

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抄録

【目的】骨欠損を伴う膝の高度変形や破壊に対し,骨補填材料を併用して人工膝関節置換術(TKA)を行った症例を検討した.【対象と方法】対象は2001年以降にaugment blockやstem extensionを併用して初回TKAを行った20膝(OA:14,RA:5,骨壊死:1)のうち3年以上観察しえた17膝(85%)で,手術時平均73歳,観察期間5.3(3~9)年だった.【結果】臨床的経過は全例良好で,X線上ゆるみや沈み込みを認めなかった.脛骨側でブロック後内側のclear zone出現を1例,近位の骨萎縮を2例認めた.【結論】骨欠損に骨補填材料を併用したTKAの中期成績はおおむね良好で,uncontained typeの大きな欠損でも有用な対処法と考えられた.ただし脛骨側でclear zoneの出現や骨萎縮を認めた症例もあり,長期的な経過観察が必要である.

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© 2014 西日本整形・災害外科学会
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