整形外科と災害外科
Online ISSN : 1349-4333
Print ISSN : 0037-1033
ISSN-L : 0037-1033
人工膝関節置換術後に生じた膝蓋腱断裂に対してTelos靭帯による再建を行った関節リウマチ患者の1例
馬場 省次城戸 秀彦原口 明久城戸 聡加茂 健太
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 63 巻 3 号 p. 459-462

詳細
抄録

【はじめに】人工膝関節置換術(以下TKA)後の合併症として膝蓋腱断裂は治療に難渋する合併症として知られている.関節リウマチ(以下RA)による膝関節変形に施行したTKAの術後早期に発生した膝蓋腱断裂に対し,人工靭帯を用いた再建術を施行した.【症例】68歳女性,右TKA施行後膝蓋腱断裂を生じ人工靭帯を用いた再建術を施行した.術後3週の伸展位固定後徐々に可動域訓練を行ったが術後14週時点で再断裂はみられていない.【考察】治療法として直接縫合,自家腱や人工靭帯による再建等様々な報告がある.人工靭帯は十分な長さと強度が得られTKA後の膝蓋腱断裂に対し有効な治療材料であるが,長期耐久性や感染等の問題点があり慎重な経過観察が必要である.【結語】RA患者のTKA術後に膝蓋腱断裂を来した症例を経験した.Telos人工靭帯を用いた再建術を行い,ステープル固定性に不安を残したため術後3週間の外固定を要したが,術後14週の時点で経過は良好である.

著者関連情報
© 2014 西日本整形・災害外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top