整形外科と災害外科
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鏡視下腱板修復術における関節周囲カクテル注射による術後除痛効果についての検討
矢野 良平西井 章裕吉兼 浩一大江 健次郎岡田 文深川 真吾山口 司
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2015 年 64 巻 1 号 p. 133-135

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抄録

【目的】当院では鏡視下腱板修復術後の術後疼痛対策としてNSAID・ノイロトロピン定期内服,腕神経叢持続ブロックを行っていた.新たに関節周囲カクテル注射を併用したため術後除痛効果について検討した.【方法】鏡視下腱板修復術48例(鏡視下上方関節包再建3例含む)を対象とした.28肩は手術終了時にロピバカイン,ステロイドを含む薬液(カクテル注射)をポータル周囲軟部組織と三角筋内に注入し,カクテル注射施行前の20肩と比較検討行った.【結果】術後24時間以内のレスキュー回数(PCAボーラス,坐剤投与など),術後1・2・3・5日目のNRSを比較したがいずれも両群で有意差は認められなかった.カクテル注射群において術後感染を1例認めた.【考察】腕神経叢持続ブロック等他の疼痛対策を行っている当施設ではカクテル注射による除痛効果に有意差は認められなかった.腕神経叢持続ブロック使用によりカクテルは必ずしも必要ではないかもしれない.

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© 2015 西日本整形・災害外科学会
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