整形外科と災害外科
Online ISSN : 1349-4333
Print ISSN : 0037-1033
ISSN-L : 0037-1033
多椎間固定を行った最小侵襲頚椎椎弓根スクリュー固定術(MICEPS)
時岡 孝光阿部 光伸土井 英之
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 64 巻 3 号 p. 419-423

詳細
抄録

後外側進入により頭側と尾側に複数の皮膚切開を加えて強斜位で椎弓根スクリューを挿入し,頭尾側の創から指で皮下トンネルを作製してロッドを連結することで多椎間に最小侵襲頚椎椎弓根スクリュー固定(MICEPS)を行った7例を検討した.手術時年齢は39-85歳(平均60.5歳),原疾患は転移性頚椎腫瘍が5例,強直性脊椎骨増殖症に伴った頚椎椎体骨折1例,首下がり症1例であった.固定範囲は4椎間が5例,6椎間1例,7椎間1例で,手術時間は平均259.6分,出血量は平均191.6mlであった.椎骨動脈損傷などの合併症はなく,広範囲固定に有用であった.

著者関連情報
© 2015 西日本整形・災害外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top