整形外科と災害外科
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強直性脊椎増殖症(ASH)に生じた胸腰椎骨折に対する手術の工夫
―正中hook併用後方固定術―
神保 幸太郎田邉 潤平塚本 祐也松原 庸勝江﨑 佑平佐々木 威治重留 広輔吉田 史郎坂井 健介田中 憲治吉田 健治
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2015 年 64 巻 3 号 p. 434-438

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抄録

強直性脊椎増殖症に生じた脊椎骨折の報告は近年増加している.受傷直後の転位は少なくても,経時的に伸展転位進行し重篤な遅発性麻痺を起こすことが多い.手術方法は,癒合椎に関しては可動域の温存を考慮しなくて良いことから,PSを用いた3 above 3 below以上の強固な固定を推奨する意見が多い.しかし高度な前方骨折部の開大や不安定性に加えて骨粗鬆症を合併している事も多く,PSのみでは不充分な場合も多い.我々は正中にhookを併用した後方固定術を行い良好な結果を得たので報告する.整復と強固な内固定が可能であり,高度な転位や不安定性を有する場合には極めて有効な方法であると考える.

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© 2015 西日本整形・災害外科学会
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