整形外科と災害外科
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内果骨折にアキレス腱断裂を合併した一例
渡邊 匡能田行 活視羅本 尚樹佐藤 元紀竹内 一哉
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2015 年 64 巻 4 号 p. 700-702

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抄録

(目的)足関節内果骨折,アキレス腱断裂は単独では頻度が多い外傷であり,それぞれ日常診療でしばしば遭遇する疾患であるが,同一外傷での合併損傷は極めて稀である.今回われわれは足関節内果骨折とアキレス腱断裂を合併した症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.(症例)39歳女性.バドミントンの試合中に後方に下がり踏ん張った際に受傷.同日,右アキレス腱部痛を主訴に当院受診.アキレス腱断裂を疑いMRI施行したところ,右アキレス腱断裂に加え,右足関節内果骨折を認めた.受傷3日目に観血的骨接合術及び腱縫合術施行した.(考察)今回のような合併例ではどちらか一方を見逃す危険があり,診察の際に常に合併損傷の可能性を念頭に置き,注意深く問診及び理学所見の観察を行う必要がある.

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© 2015 西日本整形・災害外科学会
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