整形外科と災害外科
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一次性変形性股関節症の頻度と骨形態に関する検討
末田 麗真藤井 政徳伊東 良広中村 哲郎原 俊彦
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2015 年 64 巻 4 号 p. 721-724

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抄録

【目的】一次性変形性股関節症(OA)の頻度・骨形態を明らかにすること.【方法】2010年4月から2014年6月の間に,当院で初回THAを施行した368例404股を対象とした.一次性OAの定義は,OAの原因となりうる既往症がなく,LCE角>20°,荷重部傾斜角<15°,Sharp角<45°を満たすものとした.また,一次性OAにおけるFAI関連骨形態異常の頻度について検討した.【結果】404股中OAは310股で,うち17%(54/310股)は一次性OAの定義を満たしていた.このうち50%(27/54股)はMild dysplasiaや骨頭壊死による二次性OAと考えられたため,これらを除外した27股を一次性OAと判断した(8.7%;27/310股).一次性OAの74%(20/27股)にFAI関連骨形態異常を認めた.【結論】一次性OAの発症・進行にFAIの病態が関与する事が示唆された.

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© 2015 西日本整形・災害外科学会
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