整形外科と災害外科
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1週間差で生じた両側時間差小児化膿性股関節炎の1例
曽根崎 至超岩崎 達也津村 弘
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2015 年 64 巻 4 号 p. 745-749

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抄録

右化膿性股関節炎発症1週間後に時間差で左化膿性股関節炎を発症した症例を報告する.症例は6歳男児.右足背部痛を初症状に,膝・大腿部へと上行する右下肢痛を認め,臨床所見より右化膿性股関節炎と診断され手術加療を施行された.その1週間後の時間差で左股関節痛が出現し左化膿性股関節炎と診断され,同様に手術加療を施行された.術後の経過は良好であり遺残変形は認めなかった.時間差で発症した機序として,1度の菌血症で左右の股関節に感染が生じるも感染経路の違いが生じた可能性や骨髄炎の波及速度の違いが生じた可能性,1度の菌血症で右股関節に感染が生じた後に手術操作や還流操作により2度目の菌血症が生じたことで対側に時間差で発症した可能性が考えられた.

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© 2015 西日本整形・災害外科学会
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