整形外科と災害外科
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高度外反変形を生じたCharcot様関節に対してTKAを施行した1例
鎌田 敬子関 万成目 昭仁田口 敏彦
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2015 年 64 巻 4 号 p. 770-772

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抄録

高度外反変形を生じたCharcot様関節に対してTKAを施行した症例を経験したので報告する.症例:70歳女性.約15年前から両膝痛自覚.その後両膝の外反変形が進行し歩行困難となったため当科紹介受診となった.疼痛は軽度であったが,右膝の屈曲拘縮と両側の高度外反変形,および外反動揺性を認め独歩での歩行は不可能であった.単純X線像では脛骨の骨欠損を伴う著明な変形性変化を認め,立位FTA右123°,左146°と高度外反変形を認めた.本症例ではCharcot関節を疑ったが原因疾患を認めなかったためCharcot様関節と診断した.Charcot関節に準じて加療を行い,右膝に対してTKA(Zimmer RHK)施行した.Charcot関節に対するTKAは比較的良好な成績が報告されており本症例も短期ではあるが経過は良好である.

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© 2015 西日本整形・災害外科学会
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