整形外科と災害外科
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小児化膿性肘関節炎の1例
須田 博子村岡 智也川口 馨村田 雅明山本 哲章
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2015 年 64 巻 4 号 p. 793-796

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抄録

7歳女児.2日前より右肘関節痛,その翌日約40度の発熱が出現した.受診時,右肘関節の腫脹と熱感,運動時痛があり,WBC 16400/μl,CRP 14.78 mg/dl,関節液は黄色混濁,グラム染色で陽性球菌を認めた.以上より化膿性肘関節炎と診断し,同日関節鏡視下滑膜切除術を行った.後に関節液培養検査でA群溶連菌が検出された.術後数日で発熱・疼痛は改善,CRPも陰性化し,経過良好にて抗菌薬を術後1ヵ月で終了した.術後1年7ヵ月の時点で再燃・可動域制限はない.小児化膿性肘関節炎は,保存的治療では経過不良となる場合もあり,早期に外科的治療を行う方が良いと考えられた.

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© 2015 西日本整形・災害外科学会
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