整形外科と災害外科
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当院におけるPyle病患者の骨折治療経験
滝田 裕之原 真一郎日髙 信道
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2016 年 65 巻 2 号 p. 312-315

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抄録

Pyle病患者の両下腿骨折の治療を経験したので報告する.症例は57歳男性.仕事中に3 mの高さの斜面から転落受傷し,当院救急搬送された.来院時の単純X線で左脛骨顆部骨折と右脛腓骨遠位端粉砕骨折を示した.両大腿骨遠位と下腿骨に骨端部の拡大変形と皮質骨菲薄化,骨幹部では皮質骨の肥厚を認め,何らかの骨系統疾患と考えられた.受傷後11日目に手術施行した.左下腿はLocking compression plateを,右下腿はイリザロフ創外固定器を用いて骨接合を行った.受傷後20週で骨癒合を得られ,現在疼痛なく歩行可能となっている.日本整形外科学会骨系統疾患相談室に相談し,Pyle病の可能性が高いとの診断であった.

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© 2016 西日本整形・災害外科学会
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