整形外科と災害外科
Online ISSN : 1349-4333
Print ISSN : 0037-1033
ISSN-L : 0037-1033
左上前腸骨棘裂離骨折の1例
―運動器検診をいかに活かすか―
池永 仁宮本 俊之福島 達也田口 憲士竹内 潤米倉 暁彦富田 雅人尾﨑 誠
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 66 巻 1 号 p. 148-150

詳細
抄録

16歳男性の陸上競技中に上前腸骨棘剥離骨折をきたし,保存的加療とストレッチでスポーツ復帰ができた症例を経験した.若年者の上前腸骨棘剥離骨折の発生原因は,準備運動不足,骨端部の脆弱期等が報告されている.本症例ではタイトネスが関与していると考えられ,タイトネスの改善が有用であった.運動器検診を通して,我々整形外科医はタイトネス改善の重要性について啓蒙する必要があると考える.

著者関連情報
© 2017 西日本整形・災害外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top