整形外科と災害外科
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当院における脊椎疾患に対するオピオイド製剤の使用状況
前之園 健太川内 義久吉野 伸司富村 奈津子廣田 仁志井内 智洋中村 貴宏今別府 信吾
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2017 年 66 巻 2 号 p. 303-305

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抄録

【目的】当科での脊椎疾患に対するオピオイド製剤の使用状況について調査した.【方法】2013年4月~2015年3月の2年間に当科でトラマドール塩酸塩アセトアミノフェン配合錠(以下トラムセット)とブプレノルフィン経皮吸収型製剤(以下ノルスパンテープ)を処方した患者の性別,年齢,対象疾患,効果及び副作用について調査した.効果判定は著効,有効,やや有効,無効の4段階で評価した.【結果】トラムセットは314例(男175例,女139例)に処方,年齢は19~91歳(平均67.4歳)であった.効果は著効3例,有効132例,やや有効69例,無効45例,不明65例で副作用は50例にみられた.ノルスパンテープは81例(男47例,女34例)に処方,年齢は35~90歳(平均70.7歳)であった.効果は著効1例,有効27例,やや有効21例,無効18例,不明14例で副作用は22例にみられた.【考察】無効や副作用による例は比較的少なく,保存的治療や術後の遺残症状を緩和する上で有効と思われる.

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© 2017 西日本整形・災害外科学会
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