整形外科と災害外科
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人工膝関節感染への二期的再置換術
髙橋 宗志王寺 享弘吉本 栄治松田 匡弘
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2017 年 66 巻 2 号 p. 371-374

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抄録

【目的】人工膝関節全置換術(TKA)術後感染に対する二期的再置換術について検討した.【対象と方法】2010年5月から2015年1月までに二期的再置換術を施行した5症例を対象とした.初回TKAから感染までの期間,セメントスペーサー設置までの期間,再置換術までの期間などについて調査した.【結果】初回TKAから感染までの期間は平均39ヶ月(8~84ヶ月),Leone分類で全て遅発性慢性感染(TypeⅣ)であった.感染からセメントスペーサー設置までの期間は平均25ヶ月(1~112ヶ月),セメントスペーサー設置からTKA再置換までは平均12.2週(7~23週)であった.起因菌は,5例中4例同定しPseudomonas aeruginosa,MSSE,MSSA,Enterococcus faecalisで,再置換術後成績は良好であった.【結論】TKA術後感染に対する二期的再置換術は良好な結果であった.

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© 2017 西日本整形・災害外科学会
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