整形外科と災害外科
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重症虚血肢(CLI)患者の下肢切断術に対し皮膚灌流圧(SPP)測定を用いた術前評価の検討
塚本 祐也神保 幸太郎松浦 充洋田邉 潤平中村 洋輔江崎 佑平石橋 千直重留 広輔坂井 健介田中 憲治吉田 健治後藤 琢也
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2017 年 66 巻 2 号 p. 379-382

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抄録

重症虚血肢(CLI)患者の下肢切断高位を評価するために皮膚灌流圧(SPP)測定を行った.対象はSPP測定群が14例(15肢),未測定群が11例(11肢)であった.SPP値40 mmHg以上の部位を切断高位とし,必要に応じて術前に血管内治療(EVT)を追加した.最終切断高位は測定群が大腿9肢,下腿6肢,未測定群が大腿7肢,下腿4肢だった.切断高位における術前SPP値は平均51.5 mmHg,EVTを行った症例は測定群で8肢(53.3%),未測定群で0肢であった.術後創部評価は測定群が良好11肢(73%),一部不良4肢(26%),不良0肢,未測定群が良好3肢(27%),一部不良2肢(18%),不良6肢(55%)と測定群の成績が良好であった.術後入院日数は測定群が平均35.2日,未測定群が平均103.4日と測定群が有意に短かった.SPPを切断高位の評価として用いることで治療成績が大きく改善した.

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© 2017 西日本整形・災害外科学会
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