整形外科と災害外科
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上腕骨近位端骨折手術における超音波ガイド下腕神経叢ブロックの有用性
黒木 一央石井 孝子黒木 綾子土井口 祐一
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2017 年 66 巻 3 号 p. 471-472

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抄録

【はじめに】上腕骨近位端骨折に対する手術は全身麻酔下に施行されることが多い.しかし,本骨折は骨粗鬆症を有する高齢者に多く全身麻酔がためらわれるケースもある.当院では超音波ガイド下腕神経叢ブロックによる手術を行っており,その有用性について検討した.【対象と方法】2015年6月から2016年3月までに上腕骨近位端骨折に対して超音波ガイド下腕神経叢ブロックで手術を行った8例を対象とした.全例に斜角筋間アプローチと鎖骨上アプローチを併用した.麻酔から執刀までの時間,追加麻酔の有無,合併症,術後鎮痛作用について評価した.【結果】麻酔から執刀までの時間は平均27分(17~39),全例追加麻酔はなく麻酔に伴う合併症も認めなかった.術後VASは4時間後は全例0,8時間後は4例が0,4例が2.5~3だった.【考察】超音波ガイド下腕神経叢ブロックは安全で安定した除痛効果を得ることができ,上腕骨近位端骨折手術にも対応可能だった.

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© 2017 西日本整形・災害外科学会
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