整形外科と災害外科
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手根管症候群に対する鏡視下手根管開放術の治療成績
山本 俊策二之宮 謙一合志 光平牟田口 滋足達 永緒方 亜紀
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2018 年 67 巻 1 号 p. 104-105

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抄録

鏡視下手根管開放術(2ポータル法)の術後成績を検討するため,2012年から2015年に手根管症候群と診断し鏡視下手根管開放術を行った70例70手を対象とした.平均年齢は67.4歳(40~83歳)男性30例 女性40例,術後経過観察期間は17カ月(12~49カ月)であった.術前,術後の運動神経終末潜時,手根管症候群質問票 日本手の外科学会版 症状の重症度スコア,機能的状態のスケールを測定し,測定値の推移を比較した.症状の重症度スコアは術前平均3.1から術後平均1.2に,機能的状態のスケールは術前平均2.5から術後平均1.1に,終末潜時は術前平均8.1msecから術後平均4.9msecになり,測定値はいずれも有意に改善したが,症状の改善が認められなかった症例が1例あり再手術を行った.

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© 2018 西日本整形・災害外科学会
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