整形外科と災害外科
Online ISSN : 1349-4333
Print ISSN : 0037-1033
ISSN-L : 0037-1033
石黒法施行後に観血的治療を要した骨性mallet finger の検討
高橋 建吾眞田 雅人俵積田 裕紀松山 金寛前田 昌隆東郷 泰久小倉 雅佐々木 裕美小宮 節郎
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 67 巻 1 号 p. 86-89

詳細
抄録

骨性mallet fingerに対する石黒法は日常診療において広く行われており簡便で優れた治療法である.我々は当科にて施行された骨性mallet fingerの手術症例に対する検討を行い概ね良好な成績が得られていることが分かった.また石黒法を行った陳旧性骨性mallet fingerのうち,術後ピンが脱転する症例を経験した.この症例に対してpull-out wireを用いた再手術を施行した.pull-out wire法は内固定材による骨片への侵襲がなく早期可動域訓練も可能であり陳旧例や石黒法失敗例に対して有効な手術であると考えられた.

著者関連情報
© 2018 西日本整形・災害外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top