整形外科と災害外科
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人工膝関節全置換術後の臨床評価と運動機能
―非手術例との比較―
原口 和史吉野 興一郎日野 敏明細井 由美中野 唯鈴木 裕也
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2018 年 67 巻 2 号 p. 332-335

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抄録

【目的】TKA術後は十分に膝関節機能(臨床評価と運動機能)を再建しているかを調査する.【方法】膝関節X線検査と運動機能検査を受けていた65~85歳の612例の外来通院患者を対象に,重症側膝関節のK-L分類を参考に,N群:膝OAなし(n=82),M群:軽度膝OA(n=82),S群:高度膝OA(n=190),UT群:片側TKA(n=115),BT群:両側TKA(n=143)の5群に分類.JOA Score,JKOM,膝屈曲角度,膝伸展筋力,下肢筋量,TUG(Timed Up & Go Test),OLST(One Leg Standing Time)を比較検討した.【結果】UT群,BT群は全ての項目でM群より劣っており,UT群の膝伸展筋力とTUG以外は有意差を認めた.BT群のOLSTはS群より有意に劣っていた.【結論】TKA例は全ての項目で軽度OA例に及ばず,「高齢者の正常膝」を再建できるとは言い難い.

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© 2018 西日本整形・災害外科学会
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