整形外科と災害外科
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手術を行った特発性脊髄硬膜外血腫7例の治療成績
甲斐 裕基川添 泰弘宮﨑 眞一大山 哲寛土田 徹二山 勝也片山 修浩池田 天史
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2018 年 67 巻 3 号 p. 509-512

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抄録

【目的】特発性脊髄硬膜外血腫の7例に対する手術成績について報告する.【対象】男性4例,女性3例.手術時平均年齢69歳(54~86歳).血腫部位は頸椎3例,頸~胸椎3例,胸椎1例であった.3例に抗凝固薬,抗血小板薬の内服歴があり,3例に未治療の高血圧があった.1例を除き,MRIにて診断確定後,当日緊急に手術を行った.【結果】手術前は7例ともFrankel A~Cであったが6例は速やかにFrankel D以上に回復した.1例はFrankel Aの対麻痺に対して発症約8時間後に手術を行ったが,術後3年でFrankel Cまでしか回復しなかった.手術に伴う合併症はなかった.【考察】麻痺が軽症である場合,あるいは回復傾向にある場合は保存治療でも成績良好との報告があり,当院も基本的にその方針で治療を行っている.麻痺が重症の場合,なるべく緊急に手術を行い,回復は比較的良好であったが,1例に麻痺が残存した.

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© 2018 西日本整形・災害外科学会
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