2018 年 67 巻 4 号 p. 765-766
【はじめに】triplane骨折は骨端線閉鎖時期におこる稀な骨折であり,骨膜嵌入により非観血的整復は困難になり得るという報告がある6).一方成書には徒手整復で2 mm未満の転位まで整復できれば観血的整復を行わないとの記載があり2),我々もこれに従っている.当院での治療法と成績について報告する.【対象と方法】当院で手術を施行し,6ヶ月以上観察可能であった5例5足を対象とした.平均年齢は13.2歳,全例男児であった.受傷機転はサッカー4足,転落1足であった.骨折型は外側型4足,内側型1足,手術までの日数は平均1.4日であった.【結果】全例,非観血的整復後に経皮的固定を行った(KW 3足,KW+CCS 2足).全例に骨癒合が得られた.【考察】受傷早期に全例に非観血的整復および経皮的固定を行った.術後成績は良好であった.