整形外科と災害外科
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足関節脱臼状態が徒手整復不能であった距骨脱臼骨折の1例
工藤 悠貴生田 拓也
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2019 年 68 巻 2 号 p. 223-225

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抄録

今回,我々は足関節亜脱臼状態が徒手整復不能であった距骨脱臼骨折の1例を経験した.症例は37歳男性,階段を降りていた際に残り2段で踏み外し,内返しで右足関節を捻挫した.右足部の変形,腫脹を認め当院受診した.単純X線で距骨の亜脱臼と距骨下関節の内方脱臼を認めた.無麻酔下での徒手整復を試みたが,徒手整復不可能であり,CT撮影した.CTでは距骨頸部で骨折を認め,小骨片が距踵間に陥屯していた.小骨片が整復阻害因子となっていると考え,全身麻酔下に整復操作を施行した.全身麻酔下では整復施行できたが,不安定性強く靭帯縫合術を同日,施行した.足関節脱臼骨折の徒手整復不能例の報告は散見されるが,距踵関節の亜脱臼に伴うものは稀である.今回,我々は徒手整復不能な足関節脱臼を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.

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© 2019 西日本整形・災害外科学会
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