整形外科と災害外科
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橈骨遠位端骨折用HYBRIX®プレートの術後X線学的評価
牛島 貴宏新井 堅浜崎 晶彦美浦 辰彦土持 兼信園田 和彦金堀 将也原 俊彦
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2019 年 68 巻 2 号 p. 331-334

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抄録

橈骨遠位端骨折に対してHYBRIX®プレートを使用した症例で,術後のX線学的評価を行った.症例は41例で,AO分類はA2:11例,A3:13例,B3:4例,C1:9例,C2:4例だった.初診時から術直後,最終観察時でのX線学的パラメーターの推移は,radial inclination:15.2°→23.9°→23.8°,volar tilt:-14.2°→14.1°→14.9°,ulnar variance:3.3 mm→0.7 mm→1.0 mmだった.側面像でのプレートの突出度を表すSoong分類はGrade 0:23例,Grade 1:18例だった.橈骨遠位端の最掌側縁からプレート遠位端までの距離はGrade 0で3.4 mm,Grade 1で2.3 mm,volar tiltはGrade 0で13.0°,Grade 1で14.8°だった.HYBRIX®では橈骨遠位端から突出した症例が散見されたため設置位置に注意する必要がある.

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© 2019 西日本整形・災害外科学会
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