整形外科と災害外科
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感染症との鑑別が困難であった成人発症Still病と考えられた2例
中山 博尭奥野 宏昭藤森 聡吉矢 晋一
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2019 年 68 巻 2 号 p. 340-342

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抄録

【タイトル】抗生剤治療が無効であった骨感染症と思われる疾患にステロイドが著効した2例【はじめに】今回骨感染症に対して抗生剤加療行うも無効であった症例で,発熱持続,多関節痛と関節腫脹が続発したためステロイド内服開始し,ステロイド内服が著効した2例を経験したので報告する.【症例1】80歳男性,発熱あり,腰痛,右股関節痛出現し,MRI上化膿性股関節炎を疑われ,抗生剤加療するも改善せず,多関節痛と腫脹も出現し,ステロイド開始すると症状改善した.【症例2】86歳男性,発熱右肩痛あり,MRI上化膿性肩関節炎を疑われ,抗生剤加療するも改善せず,右肩関節を中心とした多関節痛と腫脹も出現し,ステロイド開始すると症状改善した.【考察】発熱,関節痛の症状から想起する疾患として感染性疾患が一番に挙がられ,抗生剤加療を積極的にすすめるが,効果がない場合は自己免疫疾患の可能性に留意する必要性がある.【結語】当院で経験した抗生剤治療が無効であった骨感染症と思われる疾患にステロイドが著効した2例を報告した.

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© 2019 西日本整形・災害外科学会
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