整形外科と災害外科
Online ISSN : 1349-4333
Print ISSN : 0037-1033
ISSN-L : 0037-1033
大腿骨近位部骨折再手術の原因と問題点
有隅 晋吉中村 哲郎中川 剛伊藤田 慶進 悟史岩崎 賢優土屋 邦喜
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 68 巻 4 号 p. 784-789

詳細
抄録

【はじめに】高齢化に伴い大腿骨近位部骨折患者数は増加傾向にあり,再手術を要する症例も少なくない.当院で施行した大腿骨近位部骨折の再手術症例について調査した.【対象と方法】過去10年の大腿骨近位部骨折に対する手術症例1182例のうち,再手術を施行した47例(男性10例,女性37例,平均年齢77歳)を対象とした.骨折部位は大腿骨頚部36例,転子部6例,転子下5例であった.術式は初回手術が骨接合術33例,人工物置換術14例,再手術が人工物置換術34例(THA 29例BHA 5例),骨接合術12例,抜釘1例であった.【結果および考察】再手術となった主な原因は手術の不適切な適応・手技(40%),転倒(30%),外傷性骨頭壊死(21%)であった.Conversion THA後の経過は概ね良好であったが,周術期合併症の報告は多く,特に術中の出血や骨折,術後脱臼には注意する必要がある.

著者関連情報
© 2019 西日本整形・災害外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top