整形外科と災害外科
Online ISSN : 1349-4333
Print ISSN : 0037-1033
ISSN-L : 0037-1033
外傷を契機に発症した内反母趾に対してFiber Tapeを用いて変形矯正を施行した治療経験
佐保 卓中村 俊介廣津 匡隆谷口 昇
著者情報
キーワード: , 内反母趾, 外傷
ジャーナル フリー

2021 年 70 巻 2 号 p. 239-241

詳細
抄録

症例は76歳男性,10年前に左母趾を捻挫後,母趾の内反変形が進行し,疼痛も徐々に増悪したため当科受診となった.疼痛が強く,通常の靴も履けない状態であった.左母趾MTP関節は内反方向に異常可動性を認め,容易に徒手整復可能であった.単純X線像では重度の内反変形を認めた.この症例に対して,Fiber Tape(Arthrex社)とTenodesis screw(Arthrex社)を用いて変形を矯正した.術後,疼痛は改善し,可動域制限を特に認めず,矯正位は保持されていた.

著者関連情報
© 2021 西日本整形・災害外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top