整形外科と災害外科
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外傷性頭蓋内血腫を合併した胸椎脱臼骨折に対する脊椎固定術後に頭蓋内血腫が増大した1例
河野 通仁籾井 健太木原 大護田丸 哲弥牧 盾小早川 和川口 謙一赤星 朋比古中島 康晴
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2023 年 72 巻 1 号 p. 128-131

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抄録

【はじめに】脊椎術後の頭蓋内出血はまれではあるが報告されている.しかし,頭部外傷を合併した脊椎外傷の術後合併症としてのテント上硬膜下血腫の報告はない.【症例】29歳,男性.4階から墜落して,右急性硬膜下血腫,第12胸椎脱臼骨折を含む胸腰椎多発骨折を受傷した.頭部外傷は保存的治療を選択し,CTによる厳密な評価を行った.血腫の増大はなく脳浮腫が改善した第7病日に,脊椎後方固定術を行った.第10病日に意識障害を来たし,CTで右慢性硬膜下血腫による鉤ヘルニアと診断した.穿頭血腫除去術を行い,速やかに意識は改善した.【考察】脊椎手術後合併症として,小脳出血の報告は多いが,テント上の頭蓋内出血はまれである.過去の頭部外傷が危険因子と考えられているが,報告は少ない.頭部外傷を合併した患者における脊椎手術では,術後に頭蓋内出血を合併する可能性を考慮し,意識の変容の有無を慎重に観察する必要がある.

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© 2023 西日本整形・災害外科学会
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