整形外科と災害外科
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リファンピシン使用によりステロイド作用が減弱し治療に難渋した手関節非結核性抗酸菌症の1例
松永 美穂大田 智美田島 卓也山口 奈美長澤 誠森田 雄大横江 琢示帖佐 悦男
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2024 年 73 巻 3 号 p. 602-605

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抄録

【はじめに】ステロイド薬は他薬との薬物相互作用が比較的少なく汎用されるが,抗結核薬のリファンピシン(以下RFP)との相互作用はあまり知られていない.ネフローゼ症候群加療中に非結核性抗酸菌症(以下NTM)を合併し,ステロイドとRFPの併用で原疾患およびNTMの治療に難渋した1例を経験した.【症例】41歳男性,21歳時にネフローゼ症候群と診断され,ステロイドを内服中に手関節掌背側の腫脹を認め,滑膜切除術後に非結核性抗酸菌性滑膜炎の診断となった.RFPを含む抗結核薬3剤を開始したところ,ネフローゼ症候群が悪化しステロイドを増量,尿蛋白は改善するも手関節腫脹が再発し,2回目の滑膜切除術施行後,高気圧酸素療法で感染は鎮静化した.【考察】NTMにはRFPが汎用されるが,ステロイドとの相互作用により治療に難渋することがある.薬物の相互作用を十分に熟知し,NTMの治療にあたる必要がある.

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© 2024 西日本整形・災害外科学会
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