2025 年 74 巻 2 号 p. 248-252
【はじめに】子どもが股関節痛を訴える疾患には治療介入が遅れると重大な後遺症を残す疾患が含まれており,早期診断と適切な治療介入が重要である.【症例1】11歳 男児.1か月前から持続する左股関節痛を主訴に5日前に近医整形外科を受診した.MRI検査の結果,左単純性股関節炎の診断で外来フォローの方針となった.来院当日,後方に転倒し左股関節痛で体動困難のため前医へ救急搬送され,左大腿骨頭すべり症の診断で小児専門医療機関へ紹介となった.【症例2】7歳 男児.16日前から右股関節痛を自覚し,13日前に近医整形外科を受診した.外来フォローの方針となったが,その後のX線検査でペルテス病の診断となり小児専門医療機関へ紹介となった.【まとめ】小児の股関節痛を来す疾患の病態や特徴を十分に理解し,診療にあたることが重要である.