整形外科と災害外科
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悪性腫瘍と鑑別を要した原発性結核膿瘍の1例
鮫島 勇汰大田 智美田島 卓也山口 奈美長澤 誠森田 雄大横江 琢示土屋 慧祐帖佐 悦男亀井 直輔
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2025 年 74 巻 4 号 p. 827-830

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抄録

【はじめに】転移性結核膿瘍の報告は散見されるが,原発病変のない結核膿瘍は稀である.悪性腫瘍と鑑別を要した原発性結核膿瘍の1例を経験したので報告する.【症例】73歳男性.誘因なく背部腫瘤を自覚し,MRIで背部皮下に8×7 cm大で中心部T2 high,T1 low,辺縁部T2 high,lowが混在し,一部胸腔内に浸潤した腫瘤を認めた.PETCTでも腫瘤に高度集積あり,悪性軟部腫瘍を疑った.切開生検術の際,多量の排膿あり,培養でM. tuberculosisが同定され,結核膿瘍の診断となった.INH,RFP,EB,PZAの内服を12か月継続し,現在再発は認めていない.【考察】原発巣のない結核膿瘍は非常に稀であり,炎症で見られる疼痛・発赤・熱感に乏しいことが多く,画像上も悪性腫瘍を疑ったため,排膿を確認するまで結核膿瘍を疑えなかった症例である.結核膿瘍の診断について,文献的考察を加え報告する.

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