整形外科と災害外科
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恒久性膝蓋骨脱臼を伴う変形性膝関節症に対して人工関節全置換術を行った1例
久我 茂誠城戸 秀彦加茂 健太原口 明久河村 正太郎新庄 恵英
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2026 年 75 巻 2 号 p. 271-274

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抄録

【抄録】恒久性膝蓋骨脱臼を伴う変形性膝関節症に対して人工関節全置換術を行った1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.症例は80歳女性,主訴は左膝痛.現病歴は手術2年前から左膝痛が出現し,当科受診の時点で恒久性膝蓋骨外側脱臼を認めていた.左膝痛は増悪傾向であり歩行困難であった.可動域は30-120度,extension lagは15度であり,全可動域で膝蓋骨は脱臼していた.手術は内側傍膝蓋アプローチで展開し,大腿骨コンポーネントを通常より外旋位設置,脛骨コンポーネントは通常より外旋位設置とした.外側膝蓋支帯解離と内側広筋縫縮を追加することで,外側脱臼は消失し,良好なpatella trackingが得られた.術翌日から可動域訓練,全荷重での歩行訓練を開始し,術後10ヶ月で可動域は屈曲10~95度,エクステンションラグ0度,左膝痛なく杖歩行可能となった.

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